そんな私は…
「誰が渡しに行く?」

「わわ私が行きます!」
レイラが庇った子、芽衣が奪う様にペンダントを持ってレイラの所まで恐る恐る近付き、肩を叩いた…

「…ッ!」
クルリと振り向いた瞬間、無理矢理、首にぶら下げた。

その直後

「あ…れ?…」
怯えとかそういうの全部、元に戻っていた。
「喋った…!」
    ・・
「??…また、迷惑かけた感じかな?」

「迷惑って?」

「曖昧なんだけど…数分だけ記憶がない。」

「迷惑って言うか、心配した…があってるかな?」

「…ふ〜ん… この雰囲気からして、聞いたのか…」

「え?」

「私の本来の姿を…存在を、」

「…コクリ」

「ッ…」
ポン

「大丈夫だよ♪誰にも言わないから!ねぇ、みんな〜?!」

「「「「おう!」」」」
男子は大声で言って、女子は、笑いながら、首を縦に振った。

「信じるからね?」


「…何の話をしてるんだ?」
空気の読めない人が、一人だけいたわ。


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