そんな私は…



「悪霊?」



「取り憑かれてる…」


「ゴホゴホッ」
バラバラに言うなよ…

「“お前は、休んでろ…傷に障るぞ。”」

「はぁ…分かった…。でも油断は禁物だからね?」
返事はなかったけど、分かってるはず。

「レイ…大丈夫か?」

「取り敢えず、傷口を塞がないと!」

「大丈夫……」

「でも!」

「この4人の事、お願いね?」

ガシッ
「レイラ…ッ」
影谷に腕を掴まれた。
「…千景達の両親は、1ヶ月前に事故で死んでるの。早くしないと、この子達も、殺される恐れがある。つい最近、知ったんだけどね?」

「ッ!」

「「「「…ッ!」」」」
パサッ
スタッ
黒のポンチョみたいなマントを被り、窓枠にしゃがみ、飛び降りた

「あれ…?お姉ちゃんは?」

「?何言ってんだ?彼処にいるじゃねぇか…?」
と指を指すが、首を傾げるだけで、あのオッサンも、は?って顔をしている。
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