そんな私は…
「…無理に思い出さなくて良い。多分…昔の記憶が沢山あり過ぎて、そうなってるんだと思う…」

「じゃあ…どうすれば…」

「今から質問するから、それに答えて?」

「コクリ」

「頭に誰にも言えない情報とかある?」

「ない…」
即答って事は本当のようね。

「じゃあ…どんな時に頭に痛みが走る?」

「…分からない…」

其処から暫く首を捻りながらも考えてるのか…

「幼少期」
何を思っての行動なのか…全く分からん。
「…?」

「家族」

「…」

「仲間」

「…」

「事故」

「ッ!」
あたしが事故と言った瞬間、頭を抑えて項垂れる結。

「事故、か…」

「…何か憶えはないのか?」

「…ッ」首が取れるほど横に振る結。
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