そんな私は…

「どうしたの、羅夢？」

「父さん！！」

『「「「「えっ？！工ｴｴｪｪｪｪｴｴ工！」」」」』

「えっと…祐奈、お友達かな？」

「父さん！帰って来たってことは紅羽ちゃん見つかったの？！」とおじさんを見事にスルーする祐奈。

「あ、あぁ…」
と何故か苦虫を噛み潰した顔をするおじさん。

『何か問題でもあったのですか？』

「え？っい、嫌…」
と目を逸らすおじさんにもう一度問い掛けてみる。

『隠す必要が何処にあるのです？隠すという事は、紅羽の身に何かあったのですか？』
あたしが『紅羽』と呼び捨てにした瞬間、吃驚した様な顔をするおじさん。