そんな私は…

「まぁ、そうよね…それにお願いされた事なんだけど、余命宣告を受けた事を誰にも言わないで欲しいって事だったの…勿論彼の家族にも。」

紫「何故なのかお聞きしましたか？」

「はい。そしたら、“貴女の能力が今後１つだったのが３つに増える”って…それも死者が視える能力+会話ができる。それから読心術、それも内なる言葉も読める能力も携わる…要は眼を見て読み取る事が出来るらしい」

信じた訳ではなかった。あの日が来るまでは…

耀「あんたはその能力、今３つ持ってんのか？」

「持っています。彼が亡くなって間もなくｯ…それに矢宵の記憶を消さねばならなかったのも、その能力に何かしら影響を受けるらしいから、目覚めたと同時に消せと。」