そんな私は…
「…」

「…」

「…」

「…」

何だこの沈黙。

沈黙に耐えきれなかったのか、
「で…結局、草加が狙われる理由はなんだ?」

先生だった。

チラ
結を横目で見ると、何か思い詰めた顔をしていた。
誰一人私を除いて気付いてない。

「…草加?」

結の異変に気付いたのは、耀だった。

「ビクッ な、なに?」
耀に呼ばれ我に返って焦る結。


「どうかしました?顔色優れませんが…何か心当たりでも?」

「あ、なにも!」


「そうですか…」
何か言いたげだったが、引き下がった。
正しい判断だよ…紫乃。
< 45 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop