そんな私は…
「私より頭の良い姉達がいるから、其れに比べれば、まだマシな方だよ…」
まだ…ね?と言う結の瞳は、闇に近い色だった。

「ッ!」

「そうやって自分を下に見るの…止めれば?」

!!!

「レイちゃん!」

「レイ…」

「来て見れば厄介なの押し付けて…」
レイラは、其処に誰かいるみたいで空気を弾く様にしているが、皆はハテナを浮かべるだけ。
「見えるの?アヤカシが…!」

「甘えたさんがね?ずっとついて来てるの。突き放しても意味ないから一緒にいるだけ。」

「誰?」

「先程言った甘えの感情を持つアヤカシの事だよ?もう忘れたの?」

「わ、わ忘れてねぇし!」
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