そんな私は…
ブン

「チッ!」

素早く男に向かって行く結。

目にも止まらぬ速さでナイフを持ってる方の腕を掴み、その弾みで腕が緩んだ瞬間、女子を引っ張り出し、男が逃がすまいと手を伸ばした瞬間、結が、男の鳩尾を深く殴った。
で、崩れ落ちた。
「やっとおさまった。はあぁぁぁ…」
疲れたって顔をしない結に、驚いた。

望愛は、ポカンと床に座ってた。

「強い…」

「何者?!」

「本来のあの子の力よ…今までは制御されてたからッ」

「あ!そうだ…!」
拳を手のひらにポンと乗せて、思い出した様に振り向いた。
< 69 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop