そんな私は…
「あ…でも、感謝してるよ?」

「は?実の両親を目の前で殺されて感謝、だと?」

「アイツ等を親と思った事一度もないッ毎日毎日虐待で溢れてたよ…ネグレクトもあった。どん底に落とされそうになった私を救ってくれたのは…アンタの実の両親よ…だけど…それが間違ってたのかな…?この人は、私を嫌ってた。貴方達の家族を滅茶苦茶にしたのは私ッ……私が殺されるはずだった…だけど…奈津ナツさんは私を庇って刺された…ッ」
涙ながらに言う結を見て…何も言えなくなった。

奈津…きっと大翔の実の母親でしょう…。

「母さんが…ッ」
静かに呟く大翔。その表情は、悔しいのかそれとも…忘れてた自分に腹立ってたのか。
< 74 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop