旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
呆気に取られてると本当に背中を向けて行こうとするから、私は急に温もった体がスッと冷めてく様な気がして、慌てて「待って!」と叫んで止めた。
「このまま一緒に居て下さい!」
懇願するように言うと何故か困惑される。
私達は夫婦なんだから、これくらい当たり前じゃないの?と、そう思ったんだけど……。
彼はとても迷ってるみたいで、でも、私が手を伸ばして、ぎゅっと服を握りしめたもんだから覚悟を決めたみたい。
「……分かった。眠りにつくまで側にいる」
(え?寝つくまで?)
何故…と思ったが、それ以上は声も出せずに頷くしかなかった。
向きを変え、ベッドへ戻ってくる彼は掛け布団の上に転がり、ふわっと私を抱くようにして横たわった。
「皆藤さん?」
何故布団に入らないの?と言おうかとした。でも、厳しい彼の表情に口籠もり、何も言えずに見返した。
「君ももう、皆藤だけど…」
そう呟く声が悲しそうに聞こえた。
私はハッとして、ごめんなさい…と謝ろうとしたんだけど___
「んんっ…!」
「このまま一緒に居て下さい!」
懇願するように言うと何故か困惑される。
私達は夫婦なんだから、これくらい当たり前じゃないの?と、そう思ったんだけど……。
彼はとても迷ってるみたいで、でも、私が手を伸ばして、ぎゅっと服を握りしめたもんだから覚悟を決めたみたい。
「……分かった。眠りにつくまで側にいる」
(え?寝つくまで?)
何故…と思ったが、それ以上は声も出せずに頷くしかなかった。
向きを変え、ベッドへ戻ってくる彼は掛け布団の上に転がり、ふわっと私を抱くようにして横たわった。
「皆藤さん?」
何故布団に入らないの?と言おうかとした。でも、厳しい彼の表情に口籠もり、何も言えずに見返した。
「君ももう、皆藤だけど…」
そう呟く声が悲しそうに聞こえた。
私はハッとして、ごめんなさい…と謝ろうとしたんだけど___
「んんっ…!」