旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
少しの間を置いて言い始める彼に瞬きをする。
良い条件って何よ…と繰り返すと、私の頭から手を離し、ガシガシと自分の後頭部を掻いて、「知るか」と一言。
「そんな事、俺に分かる訳ねぇだろ。…でも、お前が庭いじりを好きなだけやってもいいと言われたのは、多分確かだろ」
あれだけ大掛かりに庭をリフォームしてるんだもんな、と鋭く指摘し、私は無言で克っちゃんを見上げた。
「あんな広い庭、自分の好きにしてもいいと言われたらテンションも上がるよな。
その代わり、結婚しようと言われたらしてもいいと思うかもしれないし、実際にお前、あの税理士と一緒になって、自分の思うようにリフォームも始めちゃってるもんな」
大方俺の予想通りだろうとニヤつきながらこっちを見て、私は内心ギクッとしつつも、それを顔に出さずにスルーした。
「だからって何?それが結婚の解消と関係があるの?」
そもそもどうして克っちゃんから結婚の解消を勧められなくちゃならない?
私と結婚した皆藤さんが言うなら兎も角、何故関係のない克っちゃんが言ってくるのかが分からない。
良い条件って何よ…と繰り返すと、私の頭から手を離し、ガシガシと自分の後頭部を掻いて、「知るか」と一言。
「そんな事、俺に分かる訳ねぇだろ。…でも、お前が庭いじりを好きなだけやってもいいと言われたのは、多分確かだろ」
あれだけ大掛かりに庭をリフォームしてるんだもんな、と鋭く指摘し、私は無言で克っちゃんを見上げた。
「あんな広い庭、自分の好きにしてもいいと言われたらテンションも上がるよな。
その代わり、結婚しようと言われたらしてもいいと思うかもしれないし、実際にお前、あの税理士と一緒になって、自分の思うようにリフォームも始めちゃってるもんな」
大方俺の予想通りだろうとニヤつきながらこっちを見て、私は内心ギクッとしつつも、それを顔に出さずにスルーした。
「だからって何?それが結婚の解消と関係があるの?」
そもそもどうして克っちゃんから結婚の解消を勧められなくちゃならない?
私と結婚した皆藤さんが言うなら兎も角、何故関係のない克っちゃんが言ってくるのかが分からない。