旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
「軽々しく解消なんて口にしないで。私達はまだ結婚して十日くらいしか経ってないんだよ」
そう、まだ新婚なの…と自分にも言い聞かせる。
だから、早々に決着なんてつけたくないし、ようやく皆藤さんとの時間が取れて、何となく距離も縮まりそうな気配なのに。
「ほっといて」
もうこれ以上話すことはない、と思い彼の側を擦り抜ける。
こんな話続けてたらますます嫌な気持ちになると思い逃げ出そうとしたのに、彼は二の腕を掴んで、「未彩」とまた呼び__
「……今日、庭のリフォーム手伝ってやるよ」
「ええっ!?」
そう言うから本当に驚いて振り返った。
さっきまで結婚の解消を迫ってた相手が、今度はまた何を言い出すんだろう…と仰天した。
「リフォーム終わるまで手伝ってやる。でないと、また熱中症になられたら、俺が嫌な気持ちになるから」
なんだ、自分の気が済まないだけか…と呆れ果て、別に一人でもいい、と言い返したが__。
「やらせろ」
頑固に言い張ってくるもんだから閉口する。
でも、そしたらちゃんと日当も受け取ってやる、とも言うから、それなら仕様がないか…という気分にもなり……
そう、まだ新婚なの…と自分にも言い聞かせる。
だから、早々に決着なんてつけたくないし、ようやく皆藤さんとの時間が取れて、何となく距離も縮まりそうな気配なのに。
「ほっといて」
もうこれ以上話すことはない、と思い彼の側を擦り抜ける。
こんな話続けてたらますます嫌な気持ちになると思い逃げ出そうとしたのに、彼は二の腕を掴んで、「未彩」とまた呼び__
「……今日、庭のリフォーム手伝ってやるよ」
「ええっ!?」
そう言うから本当に驚いて振り返った。
さっきまで結婚の解消を迫ってた相手が、今度はまた何を言い出すんだろう…と仰天した。
「リフォーム終わるまで手伝ってやる。でないと、また熱中症になられたら、俺が嫌な気持ちになるから」
なんだ、自分の気が済まないだけか…と呆れ果て、別に一人でもいい、と言い返したが__。
「やらせろ」
頑固に言い張ってくるもんだから閉口する。
でも、そしたらちゃんと日当も受け取ってやる、とも言うから、それなら仕様がないか…という気分にもなり……