旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
それさえ出来れば多少の難点は我慢できるし、例えあり得ないと囁かれても、そんなの全然気にならない。
第一、この素敵でイケメンな彼と夫婦になれるなんて、多分その時点で一生分の幸せを掴むことと同じ意味だし、例えばすぐに離婚に至ったにしても、それなりにいい思い出が出来るんじゃないの?
(そりゃ最速で離婚というのだけは、勘弁して欲しいけど)
それは一緒に住んでみないと分からないと思う私は窺うように彼を見上げ、「それ、本気で言ってます?」と質問した。
「ええ。本気です」
即答してくる彼は真剣な眼差しで私を見つめ返し、お互いの条件に合うのなら、これ以上にいい組み合わせはないと思いませんか?と訊ねてくる。
「そりゃそうだけど」
でも、私の条件は分かってるとして、あなたの条件って一体……
何よ、と言いたくなるが、ずいっと前のめりに近寄ってきて、ぎゅっと手を握られてしまうとドキッとして、ええっ!?と驚いたその瞬間には、彼がこんな申し出を__。
「俺と結婚しよう。絶対に後悔はさせないから」
ぎゅっと更に強く握られ、息を飲んで言葉を失くす。
第一、この素敵でイケメンな彼と夫婦になれるなんて、多分その時点で一生分の幸せを掴むことと同じ意味だし、例えばすぐに離婚に至ったにしても、それなりにいい思い出が出来るんじゃないの?
(そりゃ最速で離婚というのだけは、勘弁して欲しいけど)
それは一緒に住んでみないと分からないと思う私は窺うように彼を見上げ、「それ、本気で言ってます?」と質問した。
「ええ。本気です」
即答してくる彼は真剣な眼差しで私を見つめ返し、お互いの条件に合うのなら、これ以上にいい組み合わせはないと思いませんか?と訊ねてくる。
「そりゃそうだけど」
でも、私の条件は分かってるとして、あなたの条件って一体……
何よ、と言いたくなるが、ずいっと前のめりに近寄ってきて、ぎゅっと手を握られてしまうとドキッとして、ええっ!?と驚いたその瞬間には、彼がこんな申し出を__。
「俺と結婚しよう。絶対に後悔はさせないから」
ぎゅっと更に強く握られ、息を飲んで言葉を失くす。