旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
「誰かいい職人さん居ないかな…と漏らしてるもんだから、ポンと未彩ちゃんのことが浮かんできてさ。いい人知ってるけど女子だから、ついでに嫁さんにしてやったらどうだ?と言えば、意外にも目を輝かせて、『いいですよ』と請け負われたんだ。
…どうだ?相手は高収入で高学歴、おまけにイケメンときてるぞ」
「きてるぞって…」
それ探してるのは庭の手入れが出来る職人さんで、結婚相手じゃないじゃない。
それに私と結婚って、なに勝手に決めてんのよ。
「お断りします」
他に紹介できる人いないの!?と前のめりになって訴えると、永井社長は天井を見上げながら、居ないなぁ…あっさり答えた。
「俺の知ってる人間で、庭の手入れが出来る女子と言ったら未彩ちゃん以外は浮かんでこない」
だから、一度会ってみれば?と容易く言う社長に呆れ、取り敢えず、その人の名前は?と訊き返してみた。
「流石の私も、名前も知らない相手と会うのは嫌です」
勿論会う気は全くありませんけどね、と言いながら顔を睨むと社長はニコニコして、「ああそうだったな」とデスクの上で手を組んだ。
…どうだ?相手は高収入で高学歴、おまけにイケメンときてるぞ」
「きてるぞって…」
それ探してるのは庭の手入れが出来る職人さんで、結婚相手じゃないじゃない。
それに私と結婚って、なに勝手に決めてんのよ。
「お断りします」
他に紹介できる人いないの!?と前のめりになって訴えると、永井社長は天井を見上げながら、居ないなぁ…あっさり答えた。
「俺の知ってる人間で、庭の手入れが出来る女子と言ったら未彩ちゃん以外は浮かんでこない」
だから、一度会ってみれば?と容易く言う社長に呆れ、取り敢えず、その人の名前は?と訊き返してみた。
「流石の私も、名前も知らない相手と会うのは嫌です」
勿論会う気は全くありませんけどね、と言いながら顔を睨むと社長はニコニコして、「ああそうだったな」とデスクの上で手を組んだ。