旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
忙しくて自分が殆ど手助け出来なかった…と申し訳ながる相手を見遣りながら、まあ別にいいです…と微笑み返す。
だって、場所が場所だけに出席者も極力親族だけに絞ったし、和装だけにしたから衣装にも頭を悩ませずに助かった。
ウエディングドレスは別に着たくなかった訳じゃないけど外で挙式をするし、着替えるのが面倒だなと感じて、白無垢から色打掛に替えるだけに留めた。
「ドレス、本当に着なくて良かったの?」
俺は見てみたかったなぁ…と呟く相手は、和装姿も似合ってて、いつも以上に華やかで見目麗しいものがあった。
だから、私がいくらドレスを着ても敵わないと感じ、人よりも柄を見てもらえる和装に決めて、それにした部分も大きかった。
「いいのいいの。ドレスなんて着ようと思えばいつだって着れるし」
それにまだちゃんと結婚写真も撮ってないし…と呟けば、ああそうか…と相手は納得して。
「じゃあ、写真を撮る時は洋装にしよう」
きっと可愛いよ…と言ってくれるが、多分相手の素敵さには負けると思う。
それでも一応「うん」と頷き返し、私は新居に向かって走る車窓の景色に目を向けた。
だって、場所が場所だけに出席者も極力親族だけに絞ったし、和装だけにしたから衣装にも頭を悩ませずに助かった。
ウエディングドレスは別に着たくなかった訳じゃないけど外で挙式をするし、着替えるのが面倒だなと感じて、白無垢から色打掛に替えるだけに留めた。
「ドレス、本当に着なくて良かったの?」
俺は見てみたかったなぁ…と呟く相手は、和装姿も似合ってて、いつも以上に華やかで見目麗しいものがあった。
だから、私がいくらドレスを着ても敵わないと感じ、人よりも柄を見てもらえる和装に決めて、それにした部分も大きかった。
「いいのいいの。ドレスなんて着ようと思えばいつだって着れるし」
それにまだちゃんと結婚写真も撮ってないし…と呟けば、ああそうか…と相手は納得して。
「じゃあ、写真を撮る時は洋装にしよう」
きっと可愛いよ…と言ってくれるが、多分相手の素敵さには負けると思う。
それでも一応「うん」と頷き返し、私は新居に向かって走る車窓の景色に目を向けた。