旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
力を込める指先は白く変わり、熱を帯びるところは赤くなって、その指先を隠すように彼の手が重り合っていく。
そして、上からぎゅっと手を包み込み、それでも離すもんか、とこっちは彼の手を握りしめた。
無言で、ただ彼の手から伝わる熱を感じていた。
この手を握って、あの家の中を歩いていったことを思い出した。
(私も皆藤さんとは打算で結婚した。だけど、今は打算なんてどっかへ行っちゃって、それよりもただ、毎日もっと一緒に居れたらいいな…としか考えてない!)
本当に彼が好き、と改めて自分の中にある気持ちに気づく。
この人が旦那様で良かったと思うし、彼以外の人となんて、絶対に考えられない___。
「……俺も、未彩さんが好きだよ」
そう言うと手を持ち上げ、唇を寄せてくる彼。
その柔らかさは私の体温を上げ、ドキン!と胸を弾ませて目をくるくると丸くさせた。
「俺がさっきから言いたいのは、自分の条件に巻き込んで、君に都合のいい打算を勧めて悪かった…ってこと。
そして、上からぎゅっと手を包み込み、それでも離すもんか、とこっちは彼の手を握りしめた。
無言で、ただ彼の手から伝わる熱を感じていた。
この手を握って、あの家の中を歩いていったことを思い出した。
(私も皆藤さんとは打算で結婚した。だけど、今は打算なんてどっかへ行っちゃって、それよりもただ、毎日もっと一緒に居れたらいいな…としか考えてない!)
本当に彼が好き、と改めて自分の中にある気持ちに気づく。
この人が旦那様で良かったと思うし、彼以外の人となんて、絶対に考えられない___。
「……俺も、未彩さんが好きだよ」
そう言うと手を持ち上げ、唇を寄せてくる彼。
その柔らかさは私の体温を上げ、ドキン!と胸を弾ませて目をくるくると丸くさせた。
「俺がさっきから言いたいのは、自分の条件に巻き込んで、君に都合のいい打算を勧めて悪かった…ってこと。