旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
紺のスーツにピンク色のスカーフを巻いた女性がスッと立ち上がる。
その機敏な動きとお団子ヘアに視線を向けながら、私は予約…?と頭を捻った。
「お待ちしておりました」
ウエディングドレスを選んでから結婚写真を撮られるんでしたね…と言いながら私達を招き、ドレスが並ぶ衣装部屋へと案内。
そこで体型などからパソコンを使って似合いそうなドレスを十着ほど選び、実際に試着されて決められても構いませんよ、と勧められた。
「あの…」
何のことだかサッパリ分からず、困惑して彼を見返した。
私が鉄砲玉のような目をしているのを見て彼は微笑み、結婚式の時に写真の撮影をしなかっただろ…と言った。
「写真を撮る時には洋装にしよう…と約束したじゃないか」
それは挙式を終えて家へ向かうタクシー内で交わした会話。
それを彼は覚えていて、こんな形で実現をしてくれたんだ。
「式の相談中も未彩は和服しか着ないと言ってたし、それを凄く残念に思ってた」
いい記念になるように…と思い、早々からこのホテルを予約。
写真の撮影もその時に予約を入れ、準備万端整えてたらしい。
その機敏な動きとお団子ヘアに視線を向けながら、私は予約…?と頭を捻った。
「お待ちしておりました」
ウエディングドレスを選んでから結婚写真を撮られるんでしたね…と言いながら私達を招き、ドレスが並ぶ衣装部屋へと案内。
そこで体型などからパソコンを使って似合いそうなドレスを十着ほど選び、実際に試着されて決められても構いませんよ、と勧められた。
「あの…」
何のことだかサッパリ分からず、困惑して彼を見返した。
私が鉄砲玉のような目をしているのを見て彼は微笑み、結婚式の時に写真の撮影をしなかっただろ…と言った。
「写真を撮る時には洋装にしよう…と約束したじゃないか」
それは挙式を終えて家へ向かうタクシー内で交わした会話。
それを彼は覚えていて、こんな形で実現をしてくれたんだ。
「式の相談中も未彩は和服しか着ないと言ってたし、それを凄く残念に思ってた」
いい記念になるように…と思い、早々からこのホテルを予約。
写真の撮影もその時に予約を入れ、準備万端整えてたらしい。