旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
(どうする?取り敢えず、ここまで推されるなら会うだけ会ってみる?仕事は全然畑違いだけど、そこを考えずにプライベートで会えば、案外と打ち解けて楽しいかもよ)
お友達作るつもりで行く?と自分に問いかけ、お友達ならまあ…と妥協してみた。
「あの…」
「ん?」
「取り敢えず、会うだけ会ってみます」
お見合いという堅苦しい形式でなければ…とオッケーすると、ぐっと後ろから首に腕を回され、「エライ!よく決めた!」と桂さんから褒められた。
彼女の反対の手はグシャグシャと髪の毛を撫で回し、どう考えても嫉妬してるでしょ…という雰囲気なんだが。
「ねぇねぇ、そのお見合いに私も付いてっていーい?」
懇願すると社長はニコッと微笑み、悪いけど遠慮して…と拒否した。
「桂くん、部外者だろ」
それに既婚者だろうが、と断られてしまった彼女は、ガクッと首を項垂れて気落ちする。
そんな様子を間近で見ながら私は、こんなに会いたくなる様な相手だったかな…と、此処へ来たことがある人の横顔を思い出し、もっとよく考えた方が良かったのかも…と自分の決断の早さを後悔した。
お友達作るつもりで行く?と自分に問いかけ、お友達ならまあ…と妥協してみた。
「あの…」
「ん?」
「取り敢えず、会うだけ会ってみます」
お見合いという堅苦しい形式でなければ…とオッケーすると、ぐっと後ろから首に腕を回され、「エライ!よく決めた!」と桂さんから褒められた。
彼女の反対の手はグシャグシャと髪の毛を撫で回し、どう考えても嫉妬してるでしょ…という雰囲気なんだが。
「ねぇねぇ、そのお見合いに私も付いてっていーい?」
懇願すると社長はニコッと微笑み、悪いけど遠慮して…と拒否した。
「桂くん、部外者だろ」
それに既婚者だろうが、と断られてしまった彼女は、ガクッと首を項垂れて気落ちする。
そんな様子を間近で見ながら私は、こんなに会いたくなる様な相手だったかな…と、此処へ来たことがある人の横顔を思い出し、もっとよく考えた方が良かったのかも…と自分の決断の早さを後悔した。