旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
廊下を歩きながら、やっぱり私の態度に怒ってるのかな…と多少は思った。
つい意地になって、「もう待ちません」なんて言ってしまったから、彼もそのつもりで、わざと帰りを遅くしてるのかもしれないって__。
(バカ、違うでしょ)
怒りながら、彼には別に帰る家があるんだ…と勝手に決めつける。
毎晩そこへ寄って食事して、あの匂いを身に付けて帰ってきてる……。
(だって、そう思わないと変だもん)
こんな毎晩遅いなんて、どう考えてもおかしい。
それに、いつ帰ってきたのかも分からないくらいに毎晩静かだし、起きてる?と顔を覗かせてもいいのに、全く部屋へ入ってきた形跡もない__。
(私達夫婦なのに、このまま会話らしい会話もしないで、ずっとすれ違ってばかりで、いつまでも暮らし続けるのかな)
こんなので本当にどうやって人妻だと意識すればいいんだろう。
克っちゃんが言ってた言葉だけど、それをそっくりそのまま、皆藤さん自身にぶつけてみたいよ。
「私、貴方の妻なんですよね?だったらいい加減、放っとくのやめてくれませんか!?」
つい意地になって、「もう待ちません」なんて言ってしまったから、彼もそのつもりで、わざと帰りを遅くしてるのかもしれないって__。
(バカ、違うでしょ)
怒りながら、彼には別に帰る家があるんだ…と勝手に決めつける。
毎晩そこへ寄って食事して、あの匂いを身に付けて帰ってきてる……。
(だって、そう思わないと変だもん)
こんな毎晩遅いなんて、どう考えてもおかしい。
それに、いつ帰ってきたのかも分からないくらいに毎晩静かだし、起きてる?と顔を覗かせてもいいのに、全く部屋へ入ってきた形跡もない__。
(私達夫婦なのに、このまま会話らしい会話もしないで、ずっとすれ違ってばかりで、いつまでも暮らし続けるのかな)
こんなので本当にどうやって人妻だと意識すればいいんだろう。
克っちゃんが言ってた言葉だけど、それをそっくりそのまま、皆藤さん自身にぶつけてみたいよ。
「私、貴方の妻なんですよね?だったらいい加減、放っとくのやめてくれませんか!?」