旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
日当の金額については、明日桂さんに訊いてみようと思いボンヤリしてたからだろうか、克っちゃんはポカッと頭を叩き、「ノンビリすんな」と言ってくる。
「はぁい」
へへへ…と笑って彼を手伝いながら麻布で根っこを保護。その後はそれを蹲の近くに植え替え、今日の作業は完了した。
「ありがとう。克っちゃん」
これで後は玉砂利と天然石を格子状に配列させれば完成、と喜ぶ私に、タバコを吹かしてた彼は振り返り__。
「なぁ…」
珍しく「未彩」と名前を呼び捨てにしてくる相手は、意味深な顔つきで私のことを眺めた。
「何?」
日当なら言われなくても弾むよ、と頭の中で先読みして答える私だけど、どうも克っちゃんが言いたいことは違うことらしく、こっちの顔を見たまま黙りこくり、そういう相手に違和感を感じた私は、どうしたの?と首をひねった。
「お前さ、庭づくりが目的で、旦那と結婚したって本当か?」
「え?」
「いや、社長がそう言ってたんだよな。未彩は庭づくりがしたくて、税理士と結婚したんだって」
(社長!)
なんて表現をするんだ、と顔を思い浮かべ、とんでもない奴だと呆れる。
「はぁい」
へへへ…と笑って彼を手伝いながら麻布で根っこを保護。その後はそれを蹲の近くに植え替え、今日の作業は完了した。
「ありがとう。克っちゃん」
これで後は玉砂利と天然石を格子状に配列させれば完成、と喜ぶ私に、タバコを吹かしてた彼は振り返り__。
「なぁ…」
珍しく「未彩」と名前を呼び捨てにしてくる相手は、意味深な顔つきで私のことを眺めた。
「何?」
日当なら言われなくても弾むよ、と頭の中で先読みして答える私だけど、どうも克っちゃんが言いたいことは違うことらしく、こっちの顔を見たまま黙りこくり、そういう相手に違和感を感じた私は、どうしたの?と首をひねった。
「お前さ、庭づくりが目的で、旦那と結婚したって本当か?」
「え?」
「いや、社長がそう言ってたんだよな。未彩は庭づくりがしたくて、税理士と結婚したんだって」
(社長!)
なんて表現をするんだ、と顔を思い浮かべ、とんでもない奴だと呆れる。