旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
だけど、思い出せずに困惑し、そのうち寝返りを打った彼が何気なく目覚め、薄っすら開いた眼差しと向かい合い、どんな顔をすればいいのか…と肩を竦めた__。
「あの…」
どう言えばいいだろうと思いながらも声が出ない。
どうして自分が此処へ…と思う気持ちと、どうして彼が一緒に寝てる?と思う疑問とが混ざり合い、どちらを先に質問するべきか…と迷った。
「……もう…大丈夫?」
先に質問してきたのは彼の方だ。
私はゆっくりと上半身を起こす彼を見つめ、無言でこくっと頷いた。
「良かった。未彩さん、熱中症で倒れてたんだよ」
「えっ…」
「俺が帰って来た時、庭の隅っこで横たわってて、声をかけても反応ないし、意識は若干あるみたいだったけど、体が冷えてて血の気がなかった」
心配したよ…と言いながら手の平を額に置く。
熱はないね、と確認すると自分はベッドから出て、点滴を見て振り返った。
「これ、朝まで持続するらしいから。終わったらまた医師が抜きにくるから、そのまま寝ていて」
自分は部屋に帰って寝る…と言うので驚く。
「あの…」
どう言えばいいだろうと思いながらも声が出ない。
どうして自分が此処へ…と思う気持ちと、どうして彼が一緒に寝てる?と思う疑問とが混ざり合い、どちらを先に質問するべきか…と迷った。
「……もう…大丈夫?」
先に質問してきたのは彼の方だ。
私はゆっくりと上半身を起こす彼を見つめ、無言でこくっと頷いた。
「良かった。未彩さん、熱中症で倒れてたんだよ」
「えっ…」
「俺が帰って来た時、庭の隅っこで横たわってて、声をかけても反応ないし、意識は若干あるみたいだったけど、体が冷えてて血の気がなかった」
心配したよ…と言いながら手の平を額に置く。
熱はないね、と確認すると自分はベッドから出て、点滴を見て振り返った。
「これ、朝まで持続するらしいから。終わったらまた医師が抜きにくるから、そのまま寝ていて」
自分は部屋に帰って寝る…と言うので驚く。