涙のち、銃声
「だけど・・・
手ぶらで向こうに行くわけにはいかねぇ。
その前に・・・もう1人・・
姉御の仇討ちを果たさなければいけねぇ奴がいます。」
「・・・・どういう事・・?」
「おやっさんから襲撃計画を打ち明けられた後、
俺はバカなりに、大石の家やアホ息子の事を調べてました。」
「・・・・・・・・・・。」
「その時に判明したんです。
あのアホ息子には当時付き合っていた女がいた。
そして・・姉御を轢き逃げした時、
助手席にはその女も乗っていた。」
「!?」
「姉御を轢いたのは紛れもなくあのアホ息子です。
だけど・・・すぐに救護すれば・・すぐに救急車を呼べば姉御は助かった・・・。
それなのに・・・助手席に座っていたその女も、姉御を見殺しにした・・!」
「お父ちゃんはその事知ってたの・・?」
「全ての元凶は大石シンヤと、
その罪を隠蔽した大石市長。
あの時は全員が大石家襲撃に全てを注いでいました。
だから・・・おやっさんやゴローの兄貴には黙ってました・・。」
「・・・・・・・・・・・。」