涙のち、銃声
「ねぇタク坊・・。」
「はい。」
「止めないで・・・。」
「・・?・・何をですか・・?」
私の告白に、
タク坊が今までに無く怒ってきた。
今まで以上に・・・
私の肩を掴み、必死に訴えかけてきた。
「何を・・言ってるんですか・・?」
「・・・だから私はこの道を選んだんだよ・・。」
「アズサちゃん・・もうやめてください!!
もうこれで終わりにしないと、
取り返しがつかなくなる!
・・何度も言うけど・・
おやっさんは・・・おやっさんは、
“アズサだけは巻き込みたくない”
ってずっと言ってたんですよ!?」
「お母ちゃんの仇討ちはまだ終わってない。
・・・だから・・私が・・・
全て終わらせる・・・。」
あと【2人】・・・・。
大石市長と息子、同乗者の女はお父ちゃんと私の手で葬った。
・・・・残りはあと2人・・・・・。