涙のち、銃声
「凛子ちゃん。」
「は、はい!」
真田さんが振り向き、俺達の一歩後ろを歩いていた凛子ちゃんを見る。
「俺達は先に車に戻ってるから、
君は社員食堂で待機しててくれるかな?」
「社員食堂・・ですか?」
「もうすぐお昼の時間。
多分こんなでかい会社だったら、
ある程度みんな固まって昼飯食うはずだ。
村山セイコと同じ課の女性陣グループにお邪魔して、
紙に羅列された“経歴”だけでは見えない、
彼女の“人となり”や“性格”、
“交友関係”を聞き込んでちょうだい。」
「はい!頑張ります!」