涙のち、銃声


“アズサへ。
ごめん、これチンして食べて。”


リビングのテーブル。

メモと一緒にコンビニのお弁当がポツンと置いてあった。



『どんなに忙しくても、
どんなにお金が無くても、

アズサには私が作った料理を食べさせるんだから!』


お母ちゃんがいつの日かお父ちゃんに言っていた言葉が蘇り、

また涙が溢れながら電子レンジのスイッチを押した。














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