涙のち、銃声
――――――
「ガハハハ!
おいタク坊、酒足りねぇぞ!
もっと買ってこい!!」
「はい、すぐに!」
その悪夢が始まったのも、
この日からだった。
お母ちゃんが小さい頃買ってくれたウサギのぬいぐるみを抱き締めながら、
いつの間にか眠っていた真夜中。
“ドンチャン騒ぎ”で目が覚めた。
「・・・・・・・・・・・・・。」
どこかに出掛けていたお父ちゃん達が帰ってきていた。
恐る恐るリビングへ足を運ぶと、
信じられない光景が私の視界に広がった。