涙のち、銃声
「ミヨちゃーん!ゴローばっか相手しないで俺んところにも来いよ!」
私の家に、お母ちゃん以外の女の人が何人もいた。
肩が出て、胸の谷間を強調したドレスを纏った女の人が何人も、
お父ちゃんや従業員のみんなにお酒を注いで回っていた。
「・・・・・お父ちゃん・・
・・何やってるの・・・・?」
“ミヨちゃん”と呼ばれる女の人の肩を抱いて、お父ちゃんは醜い笑顔を浮かべていた。
「あれ・・?なんだアズサ起きてきたのか。
ほら明日も学校なんだからさっさと寝ろ。」
「誰・・・・この人達・・・。」
「いいだろ別に誰だって。
明日学校の先生に、
“コンパニオンって何ですか”
“風俗って何ですか”
って聞いてみろガハハハ!
・・ほらお前らもっと飲めよ馬鹿!
余ったら承知しねぇぞ。」