涙のち、銃声
――――――
「ダイチ君。
一体どういうつもりなんですか?」
「・・・・・・・・・・。」
お母ちゃんは私のせいで死んだ。
お父ちゃんや従業員のみんなが変わってしまったのは私のせいだ。
だから我慢するのは当たり前。
そう思っていたけど、
学校の先生が私の様子の異変に気付き、
お婆ちゃんへ・・・
お母ちゃんのお母ちゃんへ話が伝わった。
「アズサを問いただしました。
毎晩女性を連れ込み、朝方まであの野蛮な連中と一緒にお酒を飲んで騒いでいるそうですね?
・・・・病院に連れて行ったら・・
アズサは“不眠症”と診断されたんですよ!?」
「・・・・・・。」
他の人達を誰も部屋の中へ入れず、
お婆ちゃん、お父ちゃん、私だけの空間。
お婆ちゃんがきつくお父ちゃんを叱る。
それを・・かったるそうに時折アクビをしながらお父ちゃんは聞いていた。