涙のち、銃声
第4話 桐谷ダイチ
第4話 桐谷ダイチ
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その刑事が俺の元に来たのは、
突然の事だった。
「今更どのツラ下げて来やがった!!!!!」
血の気の多いタク坊が掴みかかろうとしたので、ゴローが止めてくれる。
ヒロコの命を奪った奴を捜査していた刑事。
最初だけは毎日のようにここを訪れて、俺に励ましの言葉を掛けてくれたあいつだった。
「・・・今日はあの“冷静メガネ”さんは一緒じゃないんですか?」
「・・・・・桐谷さん・・。出来れば二人だけで話がしたいのですが・・。」
「もうすぐアズサが学校から帰ってきます。
あんたの姿を見ると、
また何かを期待してしまうかもしれないので手短にお願いします。」