涙のち、銃声
――――――
「ビンゴです真田刑事!小西刑事!!」
凛子ちゃんが“キタ キター!”と声を上げる。
「どうした?」
「堀部アズサさんですが、
彼女の勤務先に問い合わせた所、
半年程前からアメリカへ短期出向してるそうです!」
「あ、だから車が無かったのか!」
「いやいや君たち。答えになってない。」
「「?」」
「車でアメリカに行ったのか?」
「アハ!真田刑事、面白い!」
「飛行機に決まってるじゃないっすか。
きっと空港まで車で行って、そのままそこに置いて・・・・って・・・あれ?」
「バカンスじゃなくて、
仕事で行ってるんだろ?
6ヶ月以上も現地へ滞在するのに空港へ車置いて行くか普通?
駐車代でどんだけ金取られるんだよ。
彼女が住んでるマンションには立派な駐車場があった。
車は置いて、電車とかタクシーで空港まで行くのが普通だろ。」
「という事は・・一体どういう・・?」