涙のち、銃声
――――――
「アズサ。お友達からお手紙届いてるよ。」
お婆ちゃんから封筒を渡されたのは、
埼玉の生活にもすっかり慣れて、高校1年生としての日々を送っていた頃だった。
「・・・・・??」
お婆ちゃんは“お友達”と言ったけど、
私は知らない名前だった。
多分・・封筒の裏に書かれた名前から、勝手に“アズサの友達”と解釈したんだと思う。
「・・・・・・・・・・・・・・。」
少し膨らんだその封筒。
封を切って中を見ると・・・・
「・・・鶴・・・・。」
折り紙で作られた鶴だった。