月と太陽
「お前さぁ、鈴羽(Suzuha)のこと考えてやれよ。毎回俺に泣きついてきて困ってっから。」
「うるさい。鈴羽は関係ないから。」
はぁ、めんどくせぇ!
「ま、とにかく来い。制服で。」
「は?もっとやだ。つか、なんで。」
「あ?昼から学校行くんだよ。」
「はぁー!?なんで!めんどくさー。あ、もしかして陸、面白いオモチャでも見っけた?」
「あぁ。」
あー、あの顔思い出しただけで笑えてくる。
そんな俺の様子に気づいたのか、奏汰は
「ふ~ん?珍しいじゃん。なら今から行くわ。」
プツッ、ツーツー
俺は自転車を道端に捨て、繁華街に向かった。