50センチの約束。
第1章・Unrequited love

ロズside

第1話・最悪な出会い

男子「俺と、付き合ってくださいっ!」

ロズニス「あたし……ロズが彼氏に求めるのは、手も繋がない、もちろん、キスもハグも。生涯、50センチ以内に入ってこない人。それでもいいならいいけど、あなたはそれに耐えられるの?」

男子「っ…!【逃げてく】」

ロズニス「……【なにか呟く】」

優月「うっわー大胆、すごいね、君。」

ロズニス「っ!…盗み聞きしてたの…?」

優月「人聞き悪いなぁ、人が木の上で寝てたら聞こえてくるんだもん笑」

ロズニス「…木…?」

優月「で、本題。君さ、俺と付き合わない?」

ロズニス「は?なんであんたとなんか…」

優月「あれぇ?さっき、違うセリフで断ってなかった?あれ、言ってよ」

ロズニス「……ロズが彼氏に求めるのは、手も繋がない、もちろん、キスもハグも。生涯、50センチ以内に入ってこない人。それでもいいならいいけど、あなたはそれに耐えられるの?」

優月「いいよ、その条件飲むから、俺と付き合ってよ。」

ロズニス「はぁ?!」

優月「条件飲むなら付き合うんだよね?」

ロズニス「それはそうだけど、一生触れられないのに、耐えられないでしょ、それに、からかってるだけなら辞めて。」

優月「からかってないよ。だから、今日から一緒に帰ろーね!」

ロズニス「意味わかんない……」

〈放課後〉

ロズニス(見つからないうちに帰ろ…… )

優月「1人でそそくさと、どこに行くのかなぁ?」

ロズニス「なんで!?」

優月「誰かさんがそそくさと教室出てくから、反対側回ってきたんだよ?」

ロズニス(反対側って、遠回りのはず……)

優月「俺は約束守ってるのに、君は守ってくれないの?」

ロズニス「あ……」(考えてみれば、ちゃんと50センチ守ってくれてる…)

優月「はい、帰ろ?」

ロズニス「…いや。」

優月「またそうやってズバッと言うー」

ロズニス「あなたにははっきり言わないと伝わらないでしょう…」

優月「そんなことないよー、酷いなぁ…」

ロズニス「着いてこないで、」

優月「一緒に帰るの、ご主人様を守る番犬を置いてくつもり?」

ロズニス「は?」

優月「番犬、俺が。」

ロズニス「ちょっと何言ってるのかわからないわ………」

優月「だから、俺と付き合う代わりに、番犬になってあげるってこと。つまり、男よけ?」

ロズニス「はぁ…」

優月「とにかく!何か困ったら呼んで、どこにいてもすぐ駆けつけるから。ね、」

ロズ「………はぁ、バッカみたい。」

優月「なにそれ酷い!」

ロズ「50センチ!!」

優月「っと!危ねー、あ、置いてかないでよ!」

ナレ(七海)「こうして出会った2人、こんなでこぼこコンビ、どーなるのかな?」
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