嘘と心と愛してる。
クラブには大きく分けて2パターンの人がいると思う。一つは出会いを求めて来ている人、もう一つは音楽を楽しみに来ている人だ。
私は後者であるが、玲華は前者のため二人組のナンパには一緒に付き合うことがある。
「あ!あの人バイト先のお客さんだ!しかもイケメンって噂されてるの。」
「どの人?」
「あの前で踊ってるスーツの右側の人!」
そう言われて前を向くと、スーツを綺麗に着こなし片耳にシルバーのピアスをした端整な顔立ちの男性がいた。
「凄くかっこいい人だね。声をかけてみたら?」
「無理だよー!恥ずかしくて声なんてかけられない!」
女の子とはかっこいい人を目の前にすると恥ずかしがる生き物なのだ。私にはその感情がよく分からないけれども。多分、一目惚れなどもしないタイプの人間だと思う。
「でも、バイト以外で会えるのは今日だけかもしれないよ。」
「確かにそうなんだけど・・・。」
玲華はかっこいい人を見つけるのが上手だ。薄暗く見にくい環境のなかで見極めているのは本当にすごいと思う。
彼女の背中を押してみてもあまり効果はなさそうだったため、次を探すことになった。
私は後者であるが、玲華は前者のため二人組のナンパには一緒に付き合うことがある。
「あ!あの人バイト先のお客さんだ!しかもイケメンって噂されてるの。」
「どの人?」
「あの前で踊ってるスーツの右側の人!」
そう言われて前を向くと、スーツを綺麗に着こなし片耳にシルバーのピアスをした端整な顔立ちの男性がいた。
「凄くかっこいい人だね。声をかけてみたら?」
「無理だよー!恥ずかしくて声なんてかけられない!」
女の子とはかっこいい人を目の前にすると恥ずかしがる生き物なのだ。私にはその感情がよく分からないけれども。多分、一目惚れなどもしないタイプの人間だと思う。
「でも、バイト以外で会えるのは今日だけかもしれないよ。」
「確かにそうなんだけど・・・。」
玲華はかっこいい人を見つけるのが上手だ。薄暗く見にくい環境のなかで見極めているのは本当にすごいと思う。
彼女の背中を押してみてもあまり効果はなさそうだったため、次を探すことになった。