時間を越えて

そう、ここから、すべては始まったんだよね。

この高校から。

出会いは中学からだけども、いろいろと頑張った。

なんだか、いつも私だけ頑張っている感覚だけれど。


「私って、追いかけてばっかりなのかなぁ?」

「どうした?藪から棒に?」

「だってぇ~」

少し、膨れたような顔をしてみせる。

彼は半分笑いながら言う。


「中学、高校、大学。歳が1つ違うって事は、やはり一緒のズレが起きる」

「もちろん、社会人になったら、一緒の時間さえ、今の比ではないかもしれない。」

「遠距離だってあり得る。でもな。」

「いろいろな分岐点を乗り越えて、今ここにいるんだよ。2人」

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