時間を越えて

「うわぁ、多い、人多い。」

「そりゃ、そうだろ」

高校の正門付近から人が多い。
発表を見に受験生達が沢山集まっている。


泣き、笑い。

落ちるか?受かるか?
それだけ。


「おーい、何番だ?番号だよ番号。」

「え。あ、はい。0127です。」

「わかった。0127だな。」

「は、はい!」


私はなんだか、怖くてうつむいてしまい、直視できない。

どうかどうか、受かっていますように!


顔あげなきゃ。



「あー、掲載されている1つ数字が上の奴、落ちてるっぽい。」

「あらぁ、1つ数字が下の奴も、落ちてるっぽいぞ。」



「え?」

それって?

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