人殺しの私
もちろん最初は痛かった


あいつらに殴られて苦しかった


なんで自分なんだろうって
何もしてないのにって




だから私は





抵抗した


必死に叫んだ



何度も何度も




でも、でも誰も助けてくれなかった
むしろそんな私をみて嘲笑ったんだ





だから私はあきらめた

抵抗することも、誰かに助けを求めることも、希望を持つことさえも



抵抗しても無駄だということを学んだ
助けを求めても無駄だということを学んだ






だから私は泣くことすら辞めたのに

なのにあいつはそれすら許してくれなかった






ある日殴られても何も言わなくなった私を見てあいつは言ったんだ




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