女王陛下のお婿さま
そんな事は絶対にさせたくない。アルベルティーナは体に力を入れて立ち上がろうとしたが、毒のせいで思う様に動かない。ハアハアと苦しい息の下、唇を噛み締めた。
「――――さあ、仰ってください。『ルイ・ファン・ヘーメルに王位を譲る』と……何人ぐらい殺せば、僕の言う事を聞いてくださいますか?」
ルイはまた、妖精のように笑った。
「さあ、早く。そうしないと貴方も死ぬ事になります……僕は貴方を守りたいのです」
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