絆 ~私は必要ですか?~ 【完】
「できれば月曜日の朝まで一緒にいたいから、仕事用の服も準備してほしい。
もう俺は我慢しない。柚希がほしい。ダメか?
まだダメなら……………我慢する。」

我慢しないって言ったり、我慢するって言ったり、なんか矛盾してないかな?って 思わず笑ってしまった。

「どうして笑う?」

「えっ!あっ!ごめんなさい。
我慢しないって言ったと思ったら、我慢するって言うからおかしくって(笑)」

「俺自身は我慢したくないが、柚希が受け入れてくれればの話だからな。仕方ない。
………で 柚希をくれるか?一緒に過ごしてくれるか?」


「あ………あ………あの。
私も九条さんと一緒にいたい………です。」
真っ赤な顔をしてたと思う。けど、伝えなきゃって思うから。

「で………で………でも 私 今まで誰とも付き合ったことなくて………」

それだけ言うと、九条さんは理解してくれ、

「今まで誰とも してない………ということか?」

「は………はい。」

「えっ!じゃあ キスも?」

もう 私は恥ずかしくて 首を縦に振るしか返事ができなかった。

< 34 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop