絆 ~私は必要ですか?~ 【完】
どうしたらいいか考えを巡らしていると、

「………なんか、………嬉しいな。
初めて本気で好きになって、付き合うことになって、それだけでも幸せなのに 柚希の初めての男になれるなんて。最高だ。」

引かれているかと思って下を向いていると
そんな嬉しいことを言ってくれた。

「本当ですか?今まで誰とも付き合ったことないとか、引きませんか?」

「引くわけない。すごく嬉しい。」

良かった。ホッとしていると

「柚希 早く準備して 俺の家に行くぞ!」

「は、はい。すぐ準備しますので 少し待ってください。」

明日 着る服と月曜日の仕事用の服 あと必要な物を準備して 九条さんの家に向かった。

九条さんの家は………テレビで見たことあるような 高級ホテルみたいなタワーマンションで 本当に入って良いのか戸惑ってしまう

そんな私の手を引いて九条さんは 慣れた手つきでマンションの中に入っていく。
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