絆 ~私は必要ですか?~ 【完】
「間宮さんは何が言いたいんですか?」

間宮さんはいきなり表情を変え、
「社長にいつまでもしがみついてみっともないでしょ!早く別れて!
そうしないと私達が幸せになれないじゃない!」

なんだか昔にも似た様な事があったなぁって思いながら とりあえず冷静を装う。そうしないと泣いてしまいそうになる。

「主人が誰を好きでも 私達は夫婦です。
私達の事は二人で話し合って決める事で、あなたには関係ありません。
お引き取りください。」

私は気合いを入れて間宮さんに良い放った。

彼女は一瞬 下唇を噛んで悔しそうな顔をしたが、
「今日は帰ります。
でも、私は社長を諦めません。覚悟していてくださいね。」
そう言うと立ち上がり玄関へ向かって歩きだした。

「あっそうそう。これを渡すのを忘れてました。先日 社長と出張へ行った時のお土産です。
仕事を兼ねて観光もしたんですよ。
では 失礼します。」

そう言って帰っていった。
お土産は食べ物の様だったが、それよりも一緒に入っていた写真を見て衝撃を受けた。

私達………もう………無理なのかな………

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