絆 ～私は必要ですか?～ 【完】

「青木さん 礼子さん ご無沙汰しています。
長い間 柚希がお世話になりました。そして私の事で色々お騒がせして申し訳ありませんでした。」

禅さんが礼子と旦那さんに頭を下げ、私に「話がしたい 時間をくれないか？」
と言ってきた。迷っていると、礼子に今日は手伝いなんてしなくて良いから、ちゃんと二人で話すよう促されペンションを追い出されてしまった。



しばらく二人で歩いて、木陰にあるベンチに座った。
私は禅さんがどうしてここにいるのか不思議だったから聞いてみた。

「禅さん どうして私がここにいるのがわかったの？」

「ん？ああ………一華が教えてくれた。
登和と一華には知らせてたんだな。」

一華が？！
あの子が話すなんて思ってなくて、驚いた。

すると………
「柚希 間宮の事 申し訳なかった。
今回の事 誤解を解きたい！話を聞いてくれないか？」

真剣な表情で私に訴えてくるけど、誤解って何だろう？間宮さんを好きになったんじゃないの？