絆 ~私は必要ですか?~ 【完】
「お父さんの柚希かもしれないけど、私達のお母さんだもん!
それに、お父さんのせいでお母さんに会えなくなってたんだからしょうがないでしょ!」
一華に言われ、何も言い返せずうなだれる禅さんを見て、登和と二人顔を見合わせて笑う。
ああ。家族が揃うとこんなにも楽しかったんだな。って懐かしく思う。
特に、私達家族は本当に仲が良かった。
またこの家族の中に戻りたい。禅さんの隣に戻りたい。
そう思うのに時間がかかってしまったけど、戻る事を皆が受け入れてくれたら、今度こそ禅さんを信じようと心に決めた。
「柚希。今度の土曜日 出掛けないか?と言っても、午前中仕事だから終わってからになるんだが………」
家族四人で夕飯を食べた休日明けの月曜日の夜 家でくつろいでいたら、禅さんから連絡が来た。
「別にいいけど、どこ行くの?」
「行き先は秘密。午前中の仕事が終わったら連絡するから柚希の家で待っててくれ。できれば昼ご飯は食べずに待っててほしいな。」
そう言って電話を切った。
その週はメッセージは毎日送られて来るが、禅さんが私の部屋に顔を出すことはなかった。土曜日の為に仕事を詰め込んだんだろうな。
その代わり、登和と一華が 義父と義母を連れてほぼ毎日やって来て夕食を食べて行った。
それに、お父さんのせいでお母さんに会えなくなってたんだからしょうがないでしょ!」
一華に言われ、何も言い返せずうなだれる禅さんを見て、登和と二人顔を見合わせて笑う。
ああ。家族が揃うとこんなにも楽しかったんだな。って懐かしく思う。
特に、私達家族は本当に仲が良かった。
またこの家族の中に戻りたい。禅さんの隣に戻りたい。
そう思うのに時間がかかってしまったけど、戻る事を皆が受け入れてくれたら、今度こそ禅さんを信じようと心に決めた。
「柚希。今度の土曜日 出掛けないか?と言っても、午前中仕事だから終わってからになるんだが………」
家族四人で夕飯を食べた休日明けの月曜日の夜 家でくつろいでいたら、禅さんから連絡が来た。
「別にいいけど、どこ行くの?」
「行き先は秘密。午前中の仕事が終わったら連絡するから柚希の家で待っててくれ。できれば昼ご飯は食べずに待っててほしいな。」
そう言って電話を切った。
その週はメッセージは毎日送られて来るが、禅さんが私の部屋に顔を出すことはなかった。土曜日の為に仕事を詰め込んだんだろうな。
その代わり、登和と一華が 義父と義母を連れてほぼ毎日やって来て夕食を食べて行った。