絆 ~私は必要ですか?~ 【完】
☆禅side☆

柚希の信頼をもう一度取り戻す為に向き合って一年がたった。
今日は 夫婦としてやり直す為にプロポーズをしようとある場所に柚希を誘った。

どこに行くかは秘密にしていたが、目的地が近くなると柚希も気づいたようだ。

プロポーズについては俺の両親、登和と一華にも伝えてある。
柚希だけじゃなく、親や子供達にも嫌な思いをさせたのに、頑張れ!と応援してもらえたのは嬉しかったが………

「父さん 年の離れた兄妹はいらないからな~(笑)」

登和の言葉に口に含んでいた飲み物を吹き出してしまった。
あるわけないだろ!と登和に突っ込んだ。

とにかく、俺はいい歳したおっさんだが、もう一度 柚希と生きていきたい。
その為に 俺の気持ちをしっかり伝える。



目的地に着いた。

「禅さんここって………」

「ああ。覚えてるか?」

「うん。また来ようって言ってて今日まで来れなかったよね?」

ここは 柚希にプロポーズした場所だ。
俺は この場所でもう一度柚希にプロポーズして、ここからやり直したいという思いで、今日ここに連れてきたんだ。
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