初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「うぅーん」
けだるさの中で目を覚ますと、目の前に龍之介の顔があった。

「おはよう」
「ああ、おはよう。体、大丈夫か?」
「なんとか生きてます」
「病人のバージンを奪うとか、俺もなかなか鬼だあなあ」
「そうですね」
「否定しないのかよ」
「事実ですから」
「こいつ」
再び襲いかかってくる。
「ヤ、ヤダ」

「バカ、冗談だよ」
フー。
本当に体が壊れるかと思った。
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