初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
ジャージに着替えリビングに出ると、
温かな野菜スープとソーセージエッグ、パンとフルーツが並んでいた。
「全部作ったんですか?」
「ああ、スープ以外は温めたり焼いただけだけれどね」
それでも料理するなんてすごい。

「いただきます」
2日酔いで病み上がりの私に食べられるものと言えば、スープくらい。
せっかく社長が作ってくれたスープをじっくり味わいたいんだけれど・・・

「どうしたの?」
私のスプーンが進まないのに気づいたみたい。

「あの・・・セロリとにんじん、嫌いなの」
「はぁー、未来」
あきれた顔。
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