初恋 ～頑張る女子と俺様上司の攻防戦～

「未来がこんな無茶をするなら、俺にだって考えがあるんだよ」
考えって、
「何するの？」
「デザイン室から異動させる」
「ヤダッ」
それは絶対にイヤ。
「じゃあ、２度と嘘も秘密もなし。何かあれば必ず俺に相談する。約束できる？」
「はい」
「それと、今週は会社を休むこと。週末元気になればここで仕事ができるように資料を届けさせるから」
「ありがとう」
抱きついてしまった。

「本当に、怒ったり、泣いたり、笑ったり。手が焼ける子供のようだな、未来は」
「イヤなの？」

「いいや、好きだよ」