初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
夜のバイトは秘密です。
「虹子は私がバイトを掛け持ちしていたのを知っているよね」
「うん。居酒屋と、コンビニと、時々夜のバイトもしてたよね」
「そう。就職が決まった時に居酒屋とコンビニのバイトはやめたんだけれど、クラブのバイトは続けていたの」
「ふーん」
元々遊ぶお金が欲しくて始めたバイトでも、贅沢をしたくて始めたバイトでもなかった。
自分が通う大学の学費を払い、残ったお金は生活費として母さんに渡していた。
「おじさんは相変わらずなの?」
「まあね」
虹子の言うおじさんとは、父さんのこと。
父さんとは言っても母さんの再婚相手で、血はつながっていない。
父さんと呼ぶことさえためらわれるような人。
「うん。居酒屋と、コンビニと、時々夜のバイトもしてたよね」
「そう。就職が決まった時に居酒屋とコンビニのバイトはやめたんだけれど、クラブのバイトは続けていたの」
「ふーん」
元々遊ぶお金が欲しくて始めたバイトでも、贅沢をしたくて始めたバイトでもなかった。
自分が通う大学の学費を払い、残ったお金は生活費として母さんに渡していた。
「おじさんは相変わらずなの?」
「まあね」
虹子の言うおじさんとは、父さんのこと。
父さんとは言っても母さんの再婚相手で、血はつながっていない。
父さんと呼ぶことさえためらわれるような人。