初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
今度は複数の足音。

ゾクゾクっと、身震いがした。
こんな時のイヤな予感って、往々にして的中する。
短い人生の中でも外れたことのない予感。


ガチャッ。
リビングのドアが開き、
「あら?」
入ってきた中年の女性が声を上げた。

おそらく50代後半の品の良さそうなきれいな人。
そして、
「何であなたがいるのよ」
聞き覚えのあるキーキー声が耳に届いた。
< 175 / 233 >

この作品をシェア

pagetop