初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
時々聞こえる、キーンと響く玲奈の声。
台所に逃げた私はしばらくボーッとしていた。


それからどのくらい時間がたったんだろう、
「未来」
龍之介の声がして、リビングに戻った。


「未来さん」
そこに座ってと席を勧められ、私はソファーに腰を下ろした。

「龍之介はあなたと結婚したいと言うの。その為なら今の仕事を辞めてもいいとね」
そんなあ。
龍之介は今の仕事が好きなはず。才能だってあるし、世間からも認められている。
「玲奈さんとのことは改めて話し合うとして、未来さんの気持ちはどうなの?」
「どうって言われても・・・」
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